餞別を渡しに
ついこの間、自分の仕事場でもたくさん見送ったが、
ミっチャンが、
タク坊にはエクストリームな生活が待っているとか言うもんだから、
なんだか心配になって、仕事を早めに切り上げて
ささやかながら餞別を渡しに行った。
たしかここだったよな?と思われるアパートの前まで行って、
でも、この辺りは似たような建物ばかりなので間違えてピンポンして
可愛いJDとか出てきたらどうしようとか、わけわからんこと思っていたら、
いつもと変わることのない、ひょうひょうとしたタク坊が現れた。
彼はいつどこへ行っても、変わらない自分を持っている。
どこでも可愛がってもらえるキャラクター。
思ったことを思ったようにやることのできる稀な存在だと思う。
量子の世界を素人にも真面目に語ってくれるとか、
やっぱりこういう人間性には自然と興味が湧いてしまう。
とりあえず餞別を渡して雑談していると、
話の切れ間で唐突に
「あのTさん、ついでにすみません。湯田まで連れてってもらえませんか?」
そうか、そういうことか。
雨も降るし、これから送別会があるというので、
湯田まで送っていくことにした。
同期の何くんだったか忘れたが、
ふたりを連れてコンビニへ。
どうせ浴びるほど飲むだろうから、備えのためのウコンドリンクと
明日の朝用にソルマックをおごった。
しこたま飲んでおいで(^-^)
それにしてもいいなあ。若いなあ。
二人合わせても46歳て。
湯田まで送り届けて、
さあ帰ろうかとクルマを走らせると、
助手席に財布が置いてあることに気づく。
置いてあるのでなくて、ポケットからこぼれ落ちたのか。
しかも鍵付き。
タクめ。こりゃまたやってくれた。
すぐに呼び戻して
雨のなか手渡す。
最後に顔を合わせるのがこの交差点とは。
よくできました。
今度、山口に戻った時は安い店ではなくて、
ここらのいい店に連れて行こう。
思うようにやりたいことをやってください。
誰が何と言おうと自分の好きなようにやってください。
キミにはそういう生き方が似合います。
キミの人生はキミの力でしか前へ進められない。
また、山口を尋ねるときは、
楽しいお山へご案内します。
がんばれよ、タク坊。
いつも応援しています。
雨だけど、いい月曜日だった。