2019GW連休のバイク旅#4

やっと#4、旅の3日目です。

ここらあたりから写真も増えてきます。

前の2日間がひたすら移動していたのがわかります。

とはいえ3日目も

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これだけ移動するのだけどね。

 

2019年4月29日(月)

昨夜はこの旅はじめてのキャンプ泊。

新潟県岩船群関川村の鷹の巣キャンプ場で休みました。

目覚めたのは5時ごろでした。

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朝飯は移動先で済ますことにして、

さっさと荷物をまとめて出発します。

ログを見ると出発は6:35でした。

長距離移動の旅としては、ちょっと遅めですね。

 

キャンプ場を出発して走り出すと

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背後に見えたのは、飯豊山方面か?

方角からするとそのようです。

思わずバイクを降りて写真におさめました。

4月末ぐらいだと2000m超えの山々は雪かぶりですね。

ただ美しい。

バイクをUターンさせて土手に上がったので進行方向は逆です。

これから北上する旅のはじまりを応援してくれているような景色です。

 

まずは新潟県村上市の村上瀬波温泉ICから日本海東北自動車道E7に上がります。

が、日本海東北自動車道E7はまだ建設中、三面川を渡って朝日まほろばICで終点です。

そこからは下道を走って村上市勝木川まで出て、

日本海を左手に眺めながらの海沿い旅です。

それにしても新潟県は長いなあ。

 

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山形県鶴岡市に入ったのが8時を過ぎ。

1時間半も走らないと出られないとは思いませんでした。

やっとたどり着いた

道の駅あつみ「しゃりん」 で休憩と栄養補給です。

東北に向かう道中は快晴です。

青い海と空を眺めながら、気持ちよく海岸沿いを流します。

こういうとき、心の底からバイク旅の良さを感じます。

海沿いを流しながら、堅苔沢という場所を過ぎたあたりで

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正面に鳥海山が姿を現します。

やべ~。あそこ行こう。決定です。

さあ、先を急ぐことになったので

鶴岡西ICから再度、日本海東北自動車道E7に上がって距離を稼ぎます。

いよいよ高速に上がると

庄内平野を右に眺めながら、もうこりゃぶっ飛ばします。

それにしても、庄内平野のデカさよ~~!

庄内平野を眺めながら背後に見えるのは、雪をかぶった月山。

こっちもすごい迫力の山~~!

この山はいずれ登りに行きます。必ず。

走行中だったんで写真は撮ってないんですけどね、

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wikiから拝借したイメージです)

肉眼で見た月山は、山上の残雪が日光を跳ね返すように白く輝いていて、

これほど美しい山はないと思いました。

あの迫ってくるような山体の塊感は、震えがくるほどきれいでした。

後ろ髪をひかれるように、月山が後方に流れていきながら、

前方には新たな山系が見え始めます。鳥海山

なんだここは。お山の満腹エリアだな。

山並みを見に来るだけでも東北を旅をする価値がある。

そう思わせる風景ばかりです。

 

庄内平野最上川を渡って酒田市を過ぎると

いよいよ鳥海山の麓です。

大平山荘、鳥海山鉾立展望台まで駆け上がり、

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うぇ~~~い!を抑えながらの自撮りです。

ここまで上がってくる間、うねうねと九十九折りが続きますが、

バイクで来てよかったと思わせてくれるカーブの連続です。

やりすぎには注意しましょう。

あたり一面雪だらけ。山上を見ると、駐車場からスキーを持って上がって

バックカントリーのような遊びをしている方もおられました。

よう徒歩であんなところまで上っていく…。

で、このあと方々にこの自撮り旅自慢写真がばらまかれたのは言うまでもありません。

 

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しばし、展望所から日本海を眺めて心を休めます。

 

 

 

 

日差しがあっても、じっとしてるとやっぱり寒いので、

滞在時間はそれなりにして下山します。

山形県酒田市側から上り、秋田県にかほ市側に下ります。

こちらの下りも楽しい。

山裾の耕作地を縫って走りながら、

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道の駅象潟「ねむの丘」 付近まで走って、給油と休憩です。

ここに来るまで象潟を「きさかた」と読むことを知りませんでした。

ヘルメットの中で、ぞうがた、ぞうがたと呼んでました。すみません(笑)

象潟で食事して13時くらい。

さあ、次はどこを目指しましょうか。

例により自分会議開始。

結果、秋田まで来たのなら男鹿半島へ。

はい。脳内議長のお言葉に従います。

 

仁賀保ICから日本海東北自動車道E7に上がり、

途中から秋田自動車道も使って、昭和男鹿半島ICまで移動します。

由利本荘市秋田市も見たかったけど、時間の都合で飛ばします。

飛ばしすぎて、男鹿半島名物の巨大なまはげモニュメントもパスしました。

あれは写真撮っておけばよかったなあ。

男鹿半島と言えば、

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寒風山山頂の展望台です。

この上の展望台駐車場はビックリするくらいの混雑でした。

駐車場に入る手前で渋滞、けっこうな斜度の場所で坂道発進を繰り返します。

満載のアフリカツインみたいな巨体で坂道発進は、かなり気を使うのよね。

駐車場に入ると、バイクゾーンに誘導され、トライアンフデイトナだったか

広島ナンバーの兄さんの隣に停めました。

秋田まで来て、広島ナンバーと出会うと、さすがにお互い話さずにはいられませんな。

双方ここまでの旅を語ります。おもしろいよね。

職業を聞いたら、おそらく話すことはないだろう職種の方でした。

バイクが間にあったからこそ、できる関係です。

クルマで来たんじゃこれは起こらないです。

めんどくさい乗り物で、めんどくさい旅をしている仲だからできる話ってある。

兄さんは男鹿半島のキャンプ場でこのまま泊まるので、これから買い出しとのこと。

互いの無事と安全を祈ってお別れしました。

 

展望台から

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男鹿半島とその付け根の八郎潟を眺めました。右が日本海、海岸沿いに秋田市を望み、その奥にはさっきまでいた鳥海山がうっすら見えてました。

左に見えるのは干拓地。八郎潟を埋め立ててできた大潟村

写真じゃ見えないのですが、振り返ってもまだ続く秋田県

 

脳内会議議長によると、今日は青森県まで入り込むということだったので、

今日の宿泊地を探して、電話をしてみました。

今日も野営です。

青森県深浦町八森山町民の森公園を今日のゴールとします。

 

能代市から北上しながら気づいたこと。

それまで山の緑が若葉色だったのが、

青森を境にするあたりから芽吹き前の状態になっていました。

春になった場所から、これから春になる場所へ移ってきたのがわかりました。

深浦町に入ってからは、のんびりとした海岸沿いの道をゆったり走ります。

道行くクルマは全部が青森ナンバーです。

本州の西の端から、北の端にやってきたよ~。

ひとりで感動しちゃって、わーわー言いながら走っていました。

 

左に日本海を眺めながら、今日のゴールを目指して走り続けます。

そういえば右の山側は白神山地があるのだなとか思いながら走りましたが、

先を急ぐことに気を取られてたので、よく見てなかったな。

青森の深浦町日本海側は岩のごつごつした洗濯板みたいな海岸が多い。

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写真奥に見えるのは、津軽半島です。

 

なんとか17時過ぎに目的地に到着したのですが、

管理棟は閉じちゃったみたいで、

会計は翌朝8時以降に来てくださいだって。

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とりあえず、あいてるとこどこでテント張ってもいいとのことで、

ええ、ここのどこでもテント張っていいんですって。

4月末、ちょうど青森の桜は見頃ですね。

桜の下で今日は花見キャンプです。

 

深浦の街に買い出しに出てみたところ、

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こんな夕陽に出会ってしまいました。

泣けたのよね。

 

夕方のスーパーで、お惣菜を見てたら

地元の方の津軽弁が聞こえてきて、

何気ない地元の方の会話だけど。

子育てとか、住民同士の世間話なんだけど、

どこにでもある会話を聞きながら、

旅人の自分が何者でもないことが強く意識されて、

旅愁あふれる買い出しになってしまって…。

この夜はなぜか酒がすすんだなあ。

 

この夜は、テントの外でいろんな動物の声や足音が聞こえました。

狐、鹿、たぶん猿も来てたと思います。

気配がたくさんある夜、寂しくはなかったな。

 

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