スパルタン地域の視察 その2
ようやく無事にシャバの空気を吸えるようになった
タク坊は、放置してあったフレームを磨いていました。
3Tのスレッドステムを心ゆくまでキコキコ撫でる。。
素粒子が~、強い力と弱い力が~、対称性が~。。と、
一年かけて没頭していた学問の成果を語りながらやっています。。
さあ、山が待ってますよ。また連れてってあげるからね。
スパルタン地域でねらいを定めていたラインへ。
スタート地点には残雪。。
じわじわ盛り上がってくる。
すでにいい匂いがしています。。
もうたまりません。
そうか、エントリーはこっち側のほうがいいか。
良いアイデアをもらいました。
ラインから外れて沢をうろつくと、
巨岩に出会いました。
こいつはいったい、いつからこんな姿で存在しているのか。
こんなに身近に万年単位の物語があるのです。。
人の一生なんて、微々たる時間です。
岩の強烈な存在感が、人の存在の儚さを深く意識させてくれます。
おお、
あったかと思えば、
その先でロスト。。
行ったり来たりして、
雑木ヤブに顔を突っ込み、
ちょっと切り開くとまた見えてきます。。
付近の人に聞いたところ、
使わなくなって数十年の道らしく
ちょっとした区間が崩れたり茂ったりして消えている。。
傷みの程度は復活可能な範囲。これはやりがいありそう。
谷を下っていくと、
廃耕地の石垣が見えてきて、
ちゃんと残っているではありませんか。。
ふかふかのラインに見えて、
実はゴロゴロのロックガーデンが潜んでいる。。
いろいろと深いところをくすぐってきますね。
谷を下りきると、
なるほど、里につなぐ山道に出会うわけか。
ハードロックライン。
高低差、距離、路面の多様性、どれもよい感じ。。
倒木、ヤブ、ガレ、沢渡り、どれから手を入れようか。
これでまたしばらく、山仕事には不自由しなくて済みそにあん。。
完成が楽しみです。