色彩も明暗も
いつまでたっても暑い。
なかなか山に入れなくて、
靴も大変なことになっている。。
眼に飛び込んでくる色は
まだまだブルーやグリーンが多い。
今年は色の移り変わりが遅い。
はやくブラウン、イエロー、ダークレッドを見たい。
枯れた山の心地よさを忘れそうです。
そういえば、歳をとるほど色彩を感じる能力が低下するそうです。
長年かけて変化するものなので、強くは実感しないらしいのですが、
若い時よりも色の失われた世界に住むのかと思うと少し寂しい気もします。
しかし、考え方によっては、
今まで気づかなかった世界に移り住むことができるともいえます。
色に囚われない分だけ、明暗でものが見えてくる。
色ではなく、輝きに気を配るようになる。
「若さが眩しい」なんて、よくご年配の方が表現なさるのは、
実は本当にそう見えたから、そう言ってるのじゃないだろうかと思えてきます。
色彩も、明暗も、感じる者の状況次第で
どのようにも捉えることができる。
「事実というものは存在しない.存在するのは解釈だけである.」
哲学者ニーチェの残した格言だそうです。
いままで見た目に騙されてばっかりで、
相当あやふやな解釈ばかり積み重ねた気がします。。
まあでも、
卓越した人のなせる技のおかげで
「見た目は噓をつかない.」という紛れもない事実に出会えたときは
ただただ感動していればいいだけです。。
なぜかそういうものに限って、ひっそりと存在している気がします。