山行
いつもの山行。
安定のヌタ場。
見つけると落ち着く。
まず人は歩かない場所。
からの
間伐用の林道ができてしまった斜面へ下りる。
あーあ。
すかさず削られた山の断面を見る
ホルンフェルスが表出している。
このあたりの山の地質は後期白亜紀の火山活動の影響を受けているらしい。
だいたい1億4000万年~7000万年くらい前の話らしい。
調べると難しいことがいっぱい出てくるが、
早い話がぱっと見で一つの山に見えても、
マグマの熱やら堆積したときの圧力やらなんやらいろんなことが影響していて、
いくつもの時代の地層が入り混じってできている山だということらしい。
ホルンフェルスの模様の角度は地面に対してかなり急な角度を示している。
まさしく火成活動の真っ只中ということだ。
山は生きている。
こういうことを感じると、
なぜか死ぬことが怖くなくなる。
何者でもない自分に安心する。
おっと、ダメなモード全開。
セーブしろ、自分。
死んでもいいけど、まだ早い。
気を取り直して
本業へもどる。
結果としてなかったが、これはこれで面白かった。
尾根道うろうろ2kmちょい。
ここからが本当の本業。
この装備で
きれいにしていく。
ガチャガチャガチャガチャだったのを、
ガチャガチャガくらいにしておいた。
ついでに沿道のトゲトゲの木をバサバサやっといたから
少しは違うはず。
ダガダガっといくのだ。
そういえば、
ここはスギ、ヒノキの植林帯。
おそらくあのモヤの何割かは花粉だろうね。
風で揺れるとバフバフ飛んでるのが見えた。
私にはまだ何の影響もない。
6時間半、まだ足りない。
身がちぎれるくらい作業しないと
このザラザラした気分は晴れないか。
やさぐれ山師の全開状態は、
きっと誰もが引いちゃうレベルで暴走するからね。
奇声を発してナタを振り回す姿とか、
無言でノコを引き続けて、すかさず切った木を蹴り飛ばすとか、
重症度満点のホラーフェスティバルだよ。
こりゃやめられねーさ。