春の声
春らしい声に誘われて庭へ。
満開を迎えた沈丁花。
その枝を眺める。
一年の伸びしろを見せてもらい、
花は花なりに時を刻んでいるのだなと
たった5cmの宇宙に静かな癒しをいただく。
脳内宇宙遊泳を楽しんでいるむこうで何かが動く。
ほほう、ワタシを呼んだ声の主か、
これこれ、お逃げにならなくてもよいのに。
今年もよろしくお願いします。
半年ぶりに出会うので、なんだかうれしい。
この天然迷彩っぷり、迷いがなくて良いです。
もっと惹かれるのは、造形の美しさ。
流れている。無駄がない。
3cm四方の空間に、この厳然たる存在感。
春なんでしょう。。
「尊厳」とは何か、
なんてことを考えることがあって、
それはこんな小さな空間にも宿る宇宙ひとつひとつを
人の手で大切に守ることなんだろうと思いました。
最近、お客さんがふと漏らした言葉が気になっていて、
「ヒトは死を考えることのできる唯一の動物でしょう」
とはどういう意味なのか、、
モヤモヤ漂う頭の中の霧にまみれて、
春の声といっしょに宇宙遊泳をしています。。