こ、これは…

気配に誘われて

迷い込んだ竹林は

一昨日の雨が引かずに

足場はぬかるむ。

ん、足元で何かを蹴った。

と思ったら、

なんだ、王蟲の幼生が水を飲みに出てきたのか。

びっくりさせる。

タケノコにでもつまづいたのかと思った。

さあ、たっぷり飲んだら早く森へお帰り。

ここはキミが出てくる場所じゃないよ。

カサカサ、カサカサ。

しばらくしたら竹藪へ帰ってしまった。

ということで、

タケノコを羽釜で

ぐらぐら茹であげる。

山のそばで遊ばせてもらう幸せったらない。

好天の中、火の番を3時間。

灰汁を捨て、水を足し、薪をくべて

よく煮えた。

さて、どんな料理にしましょうか。