朝練だよ
雨が落てくちる前に早朝練。
今日はぐるっと近所の山コース。
所要時間は3時間くらい。
近くの峠をこえて、向こう側へ下って、またすぐ上り始める。
上りに入ってしばらくすると、
二人組の朝練グループに遭遇する。
どちらも無駄のない体つきをしていて、
今日のギア比は山仕様にしてあるので無理なく上がれる。
すごいスピードですいすいと上っていく。
追いつけそうなペースではないが、
見栄を張り、無理してペースをあげてついていく。
しばらく眺めてわかったが、ペアで仲良く練習しているのかと思いきや、
先に上っているほうが、後ろを突き放そうとペースアップしている。
容赦ない蹴落としが加えられている。
どうしても上りになると血が騒ぐのだろう。
高いところが好きな輩たちは、本能に逆らえないらしい。
そんな厳しい練習をしている連中にいつまでも着いていけるわけはなく、
ゆっくり脱落して自分のペースで上っていく。
フロント52×36、今日はまだ52を使っていない。
このコースだとフロントシングルの36だけでもいける。
下りで踏まなければアウターはいらない。
下りに差し掛かって
景色のいい場所があったのでバイクをおいて休憩する。
川の近くで涼しい風が吹いている。
朝練ならではの楽しみだ。
暑い時間帯だと、こうはいかない。
雨の前なので、少し湿っぽいがこれもまた良い。
と、のんびり休憩をしていたら
ぽつぽつ雨が落ちてきた。
予報だと昼から降るらしいことを言っていたが、
山沿いだから多少予定が早まっているのか。
濡れるのは嫌なので、ここからはペースをあげる。
アウターに入れて、下りでちゃっちゃと回す。
体重だけは上っているので、加速効果は抜群だ。
コース後半はショートカットして、ひたすら帰りを急ぐ。
そういえば途中の休憩で
秋の味覚の準備段階を見かけた。
すでに子房が大きくなっているということは、開花は春だったのか。
柿の花、注意して見たことがない。
この時期、蟻はそこら中で活動している。
少し前だが山のビワの実に食い込んで、そのまま実の中で絶命している蟻がいた。
あのサイズから見るビワの実って、どんな感じなのか。
自分の体の何倍もある大きさの食べ物、しかも甘くて柔らかい。
大浴場の浴槽いっぱいに作ってあるプリンの中で泳ぎながら食べる感じか。
想像しただけで、うぷ。
でも、実の中で絶命していたあいつは幸せだったに違いない。
食べ物に囲まれて逝くことができるのは、決して不幸なことではないだろう。
果汁で気門が塞がれて息ができなくなるのは苦しそうだけど。
まあ、
とりあえず雨に降られることなく終了できたのでいい朝練だった。