また来ます
しごと終わりに
同期と後輩と連れ立って反省会という名の慰労会。
何を食べに行きたいかという話だったはずが、
どういうわけか牛さんに会いたいという結論に達してしまい、
閉店間際の天花茶屋へ行くこととなった。。
職業柄なのか、ワタシの周りだけなのか、気ままな人たちが多いもんで、
しごと場を出るにも、何かと時間がかかる、行ったり帰ったりが多い
おまけに口もよく動く。。結果、もたもた。。まあ仕方ない。言ったところで。。
店にたどり着くと、20時過ぎだけど灯が落ちている。。
と、牛さんが施錠して、置き鍵して、帰路に着こうとしている。
「今、来たの?」
「牛さん、今日はもうダメ?」
「何人?何食べる?」
「何ができるの?」
「餃子だけ。大丈夫?」
「いいよ、お腹すいてるからそれでお願いします」
「わかった。ちょっと待って」
と、錠を開けて、中に入れてくれる。
餃子しかないというのだから、
全種類たのんでみるしかない。。
「全部?」
「そう全部。ダメ?」
「いいよ。こんな注文はじめて」
「他に、すぐ出るものある?」
「クラゲの和え物ある」
「じゃ、それもちょうだい」
「わかった」
ビール片手に餃子の山を
どんどん食べる人と、奥でどんどん焼く人と。。
全部で何皿出たのか、よく覚えてないけど
牛さんは3往復くらいしていた気がする。。
あんまり遅くなってもいけないので、
食べるだけ食べたら、牛さんの顔色が良いうちにささっと帰る。
「次に来るときは、電話するね」
「そうして。鍋用意しとく。いまひとり。準備できるは時間かかる」
「そうなんじゃ。手伝いよっちゃった料理人さんは?」
「いまどこかに出張中。」
・・・。
そうか、ここは本国じゃった。。
「また来るね。電話します」
「ありがとう」
で、
店先の太鼓を鳴らしてくれる。。
ついでに銅鑼も鳴る。。
ぐわぁぉぉおおぉぉ~~ん。。
なんか気分で叩かせてもらう。
お、いい気分。
また来ます。