箱型兄弟

ちょっと面白い光景をみました。

毎朝クルマで、だいたい決まった時間、決まったルートを通るのですが、

後方から爆音とともに追い抜いていくクルマがありました。

そのクルマは、猛烈な勢いで加速しては、次々と追い越しをかけて前へ出ていきます。

二車線路なので、うしろから見ていると左右の車間を縫うように走って、

隣の車線に入るたび、後続車のブレーキランプが光ります。

チラチラ赤いランプが光るので、その爆音インテRが

どこを走っているのかよくわります。

しかしながら朝の通勤時間帯ですから、どんなにがんばって追い越しても、

本人の思うほど前には出られません。残念。


そんなに急ぎたいのなら、もう10分早く出発すればいいのに。。

と思いますが、会社に着いてちらっとこの話をすると、

ベテランの先輩から

「そういう人は例え1時間早く出たとしても同じように走るよ。」と言われました。

まあ、そうだろうな。

根拠はないけど、妙に説得力のあるコメントに納得してしまいました。


前に出られないけど、すきを見て車線変更を繰り返す初代インテR。

移動を繰り返すたびに、周囲のクルマはブレーキを踏まされるので

けっきょく車列全体が減速していきます。

インテが動くたびに、ひどくなる渋滞。

朝の忙しい時間に、急いでいるのはチミだけではないのだよ…。

周囲のドライバーはおそらく同じ意見だったでしょう。


と、思っていたら、インテRの隙間移動が止まりました。

どうしたんだろうと思ったら、

前後と隣にワンボックスが位置しています。

みごとに進路をブロックされている状態で、護送されていました。。

ワンボックスさんたち、なにやら意図的にやっている気がします(笑)

ちょうど斜め後方にいたのですが、隙間から見えたのは、

インテのおにいさんが、落ち着きなく髪を触りまくっている姿でした。

それはもうイライラしたんでしょうね。

空ぶかしで煽っても、前方のワンボックスは動じません。

だって前も混んでいるんだもの。。

加速どころか、ブレーキでお返事をするくらいしかできませんよ。

それがまたイライラのもとなんでしょう。


護送されていくインテR。

途中で、車線は分かれて、

そのままがっちり前後は押さえられたまま一車線路に入っていきました。


イメージ 1


やっぱり無理はいけません。

それにしても護送船団役になってくれたワンボックスブラザーズさんたち、

あなたたちの働きはすばらしかった。

周囲のドライバーたちは皆、心の中で拍手を送ったことでしょう。

箱型兄弟たち、ナイスファイト。