ある歌詞から

「フィッシュオン」竹原ピストル

最近の俺、なんでまたこんなにも上機嫌なのかっつーと

他でもなく友達ができたからなんだ

そいつはぼくの頭の中にいるんだよ


そいつはとっても不細工な心の持ち主だよ

ぼくの心とぼくの心を足して2で割ったかのような

とっても不細工な心の持ち主だよ


自分が傷つかない為だったら平気で他人を傷つけて

自分が褒められる為だったら平気で他人を蹴落として

自分が愛される為だったら平気で他人を憎んで

自分のヘタレっぷりは棚に上げて

他人には平気でもっとしっかりしろーなーんつって


そいつはとっても不細工な心の持ち主だよ

ぼくの心とぼくの心を足して2で割ったかのような

とっても不細工な心の持ち主だよ


毎日そいつと狭い狭い頭蓋骨の中で

二人っきりで過ごす時間が待ち遠しくて仕方ないんだ


愛しいな 恋しいな

とっても愛しいな とっても恋しいな

愛し過ぎて

恋し過ぎて

いつか ぶっ殺しちゃったらごめんネッ!


(歌詞の一部抜粋)



なんですかね。。

聞いた瞬間、ひさしぶりにゾクッとしました。

空気は吸うけど、空気は読まない。。みたいな、

自分とよく似たそんな人種の言いそうなことで、

本人が「真面目」でいればいるほど、

その振る舞いがとても滑稽に見えてきて、

思わず、くすっと笑ってしまうような

でも、そんな不器用な表現とは裏腹に

鋭く冷めた視線でもって、ぐさりと胸元を突き刺して、

わざわざ自分の原始的であさましい感情をえぐり出し、

わざわざヒトの嫌うような内省をしてゐる。。

とにかく、そんなしちめんどくせーことをわざわざ歌うことに驚きました。



愛しいからぶっ殺す。みたいな二律性、

「そんな青臭いもの、もう卒業しちゃったよ」って、

笑ってやり過ごせる領域に入った人は別でしょうけど、

これを読み聴きして、不覚にも強く揺さぶられたワタシは、

まだまだ、自分の「殻」すら見えてないのだな

などと思った次第です。。


イメージ 1


他人から見える自分の形ってのは、

わたしたちが思ってる以上にいびつな形をしているものなんでしょうね。。

自分のいびつさを、きちんと形に残しとく。


恥ずかしくてもね、自分の吐いた言葉は消さないで置いとく。。

そうしないとさ、ずるいワタシは、

あとで都合よく自分の言葉を書き換えちゃうだろうから。

そして、書き換えた上っ面の自分を正しいと信じこむから。

これほど怖いもんはないんよ。。