なんとなく

オレはいったい何本チューブを直すんか?

オレはどれだけのタイヤを替えよるんか?

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誰のおかげで自転車に乗れるかをよく考えます。

少なくともワタシは、このお店の方たちの世話にならないと

ほとんど全く趣味における自己実現ができませんし、

多くのすばらしい出会いにもたどり着いていないでしょう。


ワタシはこのお店で「自転車」を買っているのではありません。

ワタシはこの人たちの「人柄」と「つながり」に出資しているのだと思います。


そうそう、しらくん、おめでとうございます。

山ももちろん楽しいけれど、新しいご家族をぜひとも大事にしてあげてください。

で、また親バカ話を聞かせてください。










少し変わって、

醤油屋さんの話。

ワタシの家では、もう何十年も同じ醤油を使っています。

ワタシの母が結婚したてのある日、飛び込みでやってきた醤油屋のおじさんから買ったものを今も使っています。

気のいいおじさんが木箱を担いで玄関先にやってきて

「うちの醤油はちょっと赤いけど、まろやかで使いやすいよ。ちょっと使ってみちゃくれんですか。気に入ったら買ってやってください。」と、

いくつか置いて行ってくれたそうです。

華やかで香りの良い、いわゆる上等な醤油ではないけれど、

毎日使うには十分で、角のとれた飽きのこない醤油。

毎日使う人の生活がよく見えている味だと、母は言い、今も愛用しています。


母は、もちろん醤油の味を気に入ったのでしょうが、

木箱を担いで近所を周り、気に入ったら使ってという、

商売っ気のないおじさんの人柄も気に入ったのだろうと思います。

商品の出来もさることながら、売り歩く人の人柄がものを言う

そういう時代の良さみたいなものが、うちの醤油には今も染み込んでいます。






自転車屋さんの話をしているうちに、

うちの醤油についても少し思い出したので、

なんとなく書いておきました。


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「もの」「人」「絆」

それぞれが引き合う力、響きあう力、

こんな大切なことに、なんで気づけなかったんだろうなー。