無事帰還
4月14日(日)
本日無事帰投。
昨日は大分県と宮崎県の境にある祖母山を歩いた。
前夜は未明まではたらいたあと、真夜中の高速をぶっ飛ばして九州へ。
別府SAまでたどり着いたところで、どうにもならなくなり1時間の仮眠をとる。
空が明るくなったころ目覚めて、夜明けの別府湾(絶景なり)を眺めながら熱々コーヒーをすすって再始動。
残念ながら写真はない。。
尾平登山口に辿り着いたのは7時前。
300km4時間は長い。。夜中~朝方走ってこれだからね。。
今回の尾平登山口(豊後大野市)から登るのは初めて。
以前に登ったのは竹田市からのルートだった。
登山口の標高が約600m、祖母山頂は1756m
標高差1100m以上の山をやるのは久しぶり。
果たしてちゃんと登れるのか。。とか、そんなことひとつも考えずにスタート。
だって
こんな快晴を逃すわけにはいかない。
眠気に勝る興奮がワタシを支配していた。
これからあのギザギザ稜線に出るまで、ひたすら急な尾根道を登り続ける。
1000mアップのハードな黒金尾根コース。
序盤は穏やかな道だったが、谷から離れるとぐっと難易度が上がる。
一気に1000m稼ぐだけあってなだらかな場所はほんとに少ない。
道中のあれこれは省略。谷からギザギザの稜線に出るまで距離は約4km/約1000mアップ
平均勾配は単純計算で25%か。。笹藪、岩場、木の根、泥の登山道。
山との語らいの時間はとても有意義だった。
2時間半かけて
こういう場所にやって来たわけ。
ここは天狗岩という切り立った岩場の上。
下に見える開けたスペースが登山口。あそこから登ってきたのだ。。
正面左手のちょっとギザギザした稜線をもつ山は、傾山(かたむきやま)という山。
あそこから縦走してくるルートもあるが、1日じゃ無理。1泊2日コースだろう。
いつかやってみたい。
西側には阿蘇も見え、
(今年も夏に行くからな。待ってろよ、阿蘇山。)
360度の展望、九州の背骨と言えるような場所が全部見える。
ちょっと気になるのは、大気の層が下に行くほど黒ずんでること。
どこかから飛んでくる迷惑なおみやげのせい・・・だけではないんだろうけど。
あんな空気を吸ってるのかと思うと、ちょっとやな感じ。
祖母山頂には祠(ほこら)があって、何かしらの神さまが祀ってあるらしい。
ペットボトル置いてみたり、よっかかって写真撮ったりしちゃダメ。
と、言われるとやりたくなるね。。
その傍で
お待ちかねの昼飯。。
箸を忘れたことに気づき、湯を沸かしてる間にそこらの笹を折って現地調達。
山で食べたくなるのは、やっぱりカレー味なんだよね。
いろいろ見ながらゆっくり歩いて、
スタートから下山まで8時間を要した。
水4L+EOS5D2+レンズ2本+食料+衣類他をバッグに詰めて約8kg
ロープロ社のPhotoSport200AWを使ったが、やはりこれは素晴らしい。
ハイドレーションバッグ3L用を入れることもできるし、カメラへのアクセスがとても楽。
担いでもいきなり馴染みが出た感じ。8kgの荷物も苦じゃない。
専用品ってのはよく考えてある。ロープロを揃えよう。
膝療養中の君、おすすめ。
山の良さは歩いてみないとわからない。
同じ山でも、天気や、ルートが違うと別物になる。
肩に食い込む荷物を背負って、
荒れた道を、静かな森を、一歩づつ踏みしめて歩く。
急がず、でも休まず、歩を進める。
山との対話、自分との対話。
ワタシにとっての登山とはそういうもの。
つまらんこと考える暇があったら、山を歩いたほうがいい。
そういう時間を渇望する時期がある。
つづく